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桜を追う旅(17)宮崎県の山中・落人の里に迷い込む

旅行

桜を追う旅(17)宮崎県の山中・落人の里に迷い込む

桜を追う旅(17)宮崎県の山中。落人の里に迷い込む

 九州の桜は、まず宮崎県西都市(さいとし)にある西都原(さいとばる)古墳群の桜を最初に見ようと、名古屋からのフェリーに乗った。

 地上を走る分については気まぐれでも良いが、フェリーに乗る時は必ず予約しておかないと、場合によっては乗れないことがある。近ければ車で走れば良いが、遠い場合は、はいそうですか、では済まされない。

 30時間くらいかかって、早朝に宮崎港に到着。ふんわりと風も暖かい。これなら桜も十分期待できるぞと内心微笑む。

 だが、現実はそう甘くはなかった。西都市に向かう車の窓からは桜が咲いている光景が見えない。桜の樹が無いのではない、花が開いていなのだ。

 しかし私がずっと恋焦がれていた西都原の桜だ。この時期に咲いてない訳がない、と根拠のない理屈で期待しながらひたすら走る。この日は友人宅に泊まることになっているが、真っ先に桜に会いたい。

 港から2時間もかからずに西都原に到着。高台にあるその地は2千年前も住みやすい場所だったのだろう。大小さまざまの古墳がある。それだけ人が住んでいたことになる。いよいよその古墳群が目に前に広がる。そして桜並木のすぐ横に広がる菜の花畑の黄色が鮮やかな光を放って目に飛び込んでくる。

 おお、いいぞ、やっぱり咲いてるじゃないか、私を待っていてくれたか。一人にやにやしながら駐車場を目指す。すれ違う車の運転手が私に気がついたら、多分おかしな奴が運転していると思うであろう。

 だが、だがである。なんということだ、肝心の桜が咲いていないではないか!いや、咲いてることは咲いているがまだせいぜい2分咲きなのである。これはちょいと裏切られた感じだ。それでも九州で最初の桜だから、日当たりが良くて花が比較的多く開いている枝を見つけて写真に収める。

がけ崩れの恐怖

 友人の家に1泊し、ホテルに2泊したが、まだ5分咲きにもならない。上陸してから少し気温が低い日が続いたせいである。この調子で行くなら、見頃になるにはまだ1週間はかかると読んだ。それなら先に九州を1周して来よう。

 早朝、もう一度西都原の桜を確認して高千穂峡に向かうことにした。天照大神(あまてらすおおみかみ または あまてらすおおみのかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れたという伝説のある場所だ。西都原古墳群と似た匂いのする場所であるはずだ。

 西都市から高千穂に行くには海岸を走るか、山中を走るかである。私は迷わず、山中コースを選んだ。神話の響きのある「ひむかの道」をたどって一路高千穂へ。途中椎葉ダムを見て行こうと考えていた。
当然知らない道を走る時はナビを使う。ところが曲がる所を間違ったようで、ナビはしきりにもと来た道へ戻そうとする。だが、これも一人で走る度の醍醐味だ。新しい何かに出会えるはずだ。

 だが、私の思惑は見事に外れた、途中で「全面交通止め」という看板が立っていた。仕方がない、そこでその少し手前の標識に「有楽椿の里」というのがあったので、そこに向かうことにした。だがその道は狭く、崩落した瓦礫があり、ひどいところは直径1.5メーターの岩がガードレールを押しつぶしている所もあり、正直恐怖心が出てきた程だ。それでもこれが旅の醍醐味だ、とは思えず、かすかに後悔の念がよぎった。
 
 それでも何とか有楽椿の里に着いた時はホッとした。500年巨木の有楽椿があり、周囲はその種か挿し木で増やした子椿がたくさん植えられていた。だが、多分生涯で二度と逢えない樹であろう。

 平家の落人の里というイメージもあった。人の姿はほとんどなかったが、山全体には山桜や緋寒桜の系統の桜が咲き、ウグイスが鳴く、のどかな山深い里である。

 西都を出ること7時間。やっと高千穂峡にたどり着いた。ポスターなどでおなじみの渓谷の光景が目の前に現れると、初めてなのに何だか懐かしい気持ちに包まれた。


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